野村不動産ホールディングスの子会社[野村不動産アーバンネット]の住宅流通(中古不動産売買)部門「野村の仲介+(PLUS) 」が不動産の売買でAI(人工知能)を使った対話型サービスを始めるようです。

野村不動産ホールディングス(HD)は21日、不動産の売買で人工知能(AI)を使った対話型サービスを始める。消費者の疑問にインターネット経由でAIが回答する。このサービスを入り口にして仲介店舗に消費者を呼び込む。不動産売買でAIを導入するのは大手では初めてになる

新サービスはグループの野村不動産アーバンネットのサイトで提供する。AIに関連したソリューションを提供するオートマギ(東京・新宿)の技術を活用した。

対話のパターンは500通り。例えば消費者が「マンション購入で新築か中古かで悩んでいる」と尋ねれば、AIが新築と中古それぞれの利点などを説明する。

(2016年12月21日日本経済新聞朝刊15面抜粋)

「野村の仲介+(PLUS)」は、中古不動産売買仲介取扱件数・仲介手数料収入でどちらも4位と大手不動産仲介会社の一つです。

中古不動産売買仲介取扱件数・仲介手数料収入ランキング(2014年)
1.三井のリハウス(三井不動産リアルティ)
2.住友不動産販売
3.東急リバブル
4.野村の仲介+(PLUS)(野村不動産アーバンネット)

これは私見になりますが、大手仲介会社で、いち早く消費者に向けて新しいサービスを提供するのが東急リバブル、大手の中で一番インターネット広告戦略に力を入れているのが野村の仲介+です。上位の三井・住友を追い越せといろいろ頑張っています。

さて、その野村の仲介+がAIを導入しました。

野村の仲介AIサービス

実際に利用してみると、「これをAI(人工知能)というのか?」というのが率直な疑問です。上記でも書いているように「チャット型Q&Aサービス」というのであれば、正確な表現のような気がしますが「予め決まった単語」を返すだけで、人工知能かと言われると「うーん。」というような気がしますね。

例えば「高く」と入力すると、選択肢が出てきます。

上の「▶高く売りたい」を選択すると

そのページへと誘導する項目が出てくるという形式です。

ただ、「予め決まった単語」以外を入力すると、

というように出てきます。

使う人によっては便利ですね。

確かに「AI」というとGoogleのAI「AlphaGo(アルファ碁)」世界トップ棋士を倒して以降、人気のキーワードになりましたが、それをどのように利用するかは別問題です。率直に一つ疑問に思ったのが、こちらの野村の仲介+のAIを利用する人は、「野村の仲介」を認識して利用すると思うので、果たして効果があるのか?ということです。

不動産業界はダークなイメージを持たれることも多いです。それだけでなく、普段の生活において不動産会社を頻繁に利用するということがないため、いざ消費者が利用するとき「不安」に感じて、いきなり直接連絡して相談するのは嫌だなと感じると思うのです。そんなときに今回のような対話型のAIサービスは便利だと思います。ただそれは「不動産について何の知識もなくて不安だから利用したい」というニーズであり、すでに「野村の仲介」まで行き着いてるのであれば、そこそこ不動産の知識があるのではないかと思います。あくまでも私見ですが。

GoogleやYahoo!が同じようなサービスを検索に導入したらそれでおしまいなのではないかと思った次第です。

あなたはどう思いますか?

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